さて、前回の記事で

結婚詐欺師S男が「外資系企業勤務で年収1000万円」を自称していたという話をしましたね。


 
それに加え、この男は「自分は本当に金持ちである」ということを私たちにアピールするため「あること」を行っていました。
 
それは一体どんなことなのか?

今回はそのことについてお話していきます。

結婚詐欺師S男が取った「自分は金持ちである」ことを証明する手段とは?

結婚詐欺師S男は、普段からタブレットを持ち歩いていました。

 
そして、C美がS男のことを紹介してくれた日、S男はおもむろにタブレットを取り出し「これを見てください」などと言ってタブレットの画面を私に見せてきました。

 
「一体なんだろう?」と思って画面を見てみると、そこには敷地面積の広そうな、高級住宅の外観が映っていました。

 
「これ、僕の実家なんです」
 
そう自慢げにS男は言った。

 
とりあえず、社交辞令で「そ、そうですか・・・。すごいですね・・・。」と言うと、こちらが頼んでもいないのにS男はタブレットの写真を次々と私に見せ、

 
「これは、実家の大広間です」
「こっちの家は、僕の家の別荘なんですよ~」
 
などと言って、家やら部屋やらの自慢ばかりをしてきました。

 
よく見ると、どの写真にも右下の方に【●●邸 別荘】とか【●●邸 本宅 応接間】などといった字幕が入れられていたので、その時は「自分の家を自慢したいが為に、わざわざ写真を編集したんだろうな」と思いました。

 
そんな半ば呆れている私をさておき、C美は言った。

「すごいでしょ~。S男さんの実家はお金持ちで、自宅の他にも別荘が2か所あるんだよ。」と。

 
S男によると「これらの写真は、自宅と別荘を新築で建てた際、家具だけ置いて撮影した写真なんです」とのこと。

 
正直なところ、初対面の人間に自分の自宅やら別荘やらの写真を見せて自慢しようなんて、恐らくロクな奴ではないだろうと感じたのですが・・・。

 
それでも「まあC美の彼氏だし、私がとやかく言うことではないかな」と考えスルーすることに。

 
しかし、今思うとこれはスルーすべき出来事ではなく「危険信号」だったのだと分かります。

 
なぜなら、その写真は彼の自宅でも別荘でも何でもなかったのですから!

結婚詐欺師S男が見せた高級住宅の写真の正体は・・・?

後から分かったことなのですが、

S男が私たちに見せた高級住宅の写真の数々は「不動産業者が提供している物件のスライドショー」だったのです。

 
売りに出されている物件の外観や各部屋の内観を詳しく見るため、提供されているものだそうです。

 
そういった物件のスライドショーを入手したS男は、見た人に疑われないよう各写真に「●●邸 別荘」などと字幕を入れ、順番なども編集し、本当に自分の実家や別荘であるよう仕立て上げていたということがS男本人の自供から分かりました。

 
ちなみに、スライドショーの編集はS男が自分で出来なかったため、ネットで外注に出してやってもらったそうです。

 
本当に呆れちゃいますよね・・・。

S男が「実家」や「別荘」と偽った住宅写真の効果は?

さて、偽の実家や別荘の写真を私たちに見せたS男ですが、

その効果は如何ほどだったかというと、

私に対しては「単なる自慢男」というマイナスな印象を与えるだけでしたが、C美には効果絶大だったようで、C美はすっかりS男が金持ちであると信じきっていました。

また、C美の母親であるE子さんにもこの住宅写真を見せていたようで、E子さんから「写真の住宅が本当にS男の実家や別荘であると思っていた」と後から聞かされました。

なので、私以外の人を騙すのに十分な役割を果たしたと言えるでしょう。

【まとめ】高級住宅の写真を見せられても、相手の言葉を鵜呑みにしない!

このような「人を騙す手口」はレアな手口なのかも知れませんが、もしかすると同様の手口で周囲の人間を騙そうと画策してくる奴が存在する可能性もゼロとは言えないため、今回ここでご紹介することにしました。

もし「年収が高い」とか「実家がお金持ち」などといったことを自称している人から高級住宅の写真やスライド等を見せられても、本当にそれが本人の持ち家や別荘であると鵜呑みにしない方が良いかと思われます。

不動産業者から写真やスライドなどが手に入れば、それを加工して【●●邸】などといった字幕を入れたりすることも可能ですし、都合の良い写真だけを集めて編集することも可能です。

不動産業者でなくても、お金持ちの友人がいれば、家の外観や内部の写真を提供してもらい写真を編集すれば済むことですし。

なので、そのような話は実際に家に招かれて中に入ったりするまでは、100パーセント信じ込まない方が良いでしょう。

教訓:金持ち自慢は、話半分に聞き流すべし。